辛丑 元旦
謹 賀 新 年
渡辺幸男
昨年、2020年も、私にとって、2019年春以来の大変大きな変化の続きの年でした。こうして2021年の元旦を、それなりに元気に迎えているということ、今年も「幸いなり」という以外ありません。
一昨年の4月初めからの4ヶ月近くの東海大大磯病院での手術と入院、その後の通院、ようやく1年後の昨年の4月初め、手術自体の治療は終了しました。一応治癒と言うことになりましたが、骨髄炎の炎症により痛めた腰から下の神経の一部は元の水準までは回復せず、後遺症として、右足を中心とした足の痺れが残りました。
ただ、リハビリのおかげと麻痺の程度が激しくなかったせいで、杖をついてですが、家の周辺の坂道での歩行を30分以上連続で行うことができるほどに回復しています。昨年の日課、毎日4千歩の散歩を40分近くかけて行い、それを含め、少なくとも1日8千歩以上を歩く、と言うこともほぼ実現できました。何せ、手術の直前は、右足が完全に痺れ、全く右足の存在を感じとれなくなっていたのですから。多少痺れがはじまっていた左足の状況もあり、もう少し手術が遅れれば、炎症から回復しても車椅子生活がいいところで、寝たきりにもなりかねなかったのです。一大回復だと、私自身、思っています。診察初日の午後に、すぐ、残業を決断し緊急手術をしてくださった、東海大大磯病院の長井医師とスタッフの方々に感謝、感謝です。
昨年の10月には、中小企業研究奨励賞の関係で有楽町での会議に出席することになりました。坂道がないと言うことで、杖を持たずに出かけ、電車を乗り継ぎ、無事会場に到着することができました。帰りは、有楽町から東京駅まで歩道を20分間ほど歩き、東海道線に東京駅から直接乗って帰宅しました。我ながら、なかなかのものだと、びっくりした次第です。
昨年は、Covid-19の影響もあり、夏以降、先の10月の東京行き以外は、多摩川を渡ることもなく、統一論題報告者として参加した中小企業学会全国大会をはじめとした学会等も、自宅からのズームでの参加で過ごしてきました。車の運転も再開しているのですが、高速をまともに走ったのは、川崎の津田山にある我が家の墓への春秋の彼岸前や正月前の墓掃除を兼ねた墓参だけでした。一昨年は確か、妻の運転で墓参りも出かけたのですが、昨年は、自分で運転することができました。まだ他の都県へのドライブは行わず、レストラン等にも寄らず墓地からの直帰に努め、密を避けてのドライブに徹しています。
また、東海大大磯病院での手術に関連しての検査で、不整脈が見つかったこともあり、いまだに3月に1回、大磯病院に通院している基礎疾患ありの高齢者ということもあり、go to トラベルといったものの利用も全くしませんでした。病院通いと時々の学会活動や奨励賞審査の季節労働以外では、もっぱら家での庭仕事、鯉の世話とめだかの養殖、そして草花の栽培、これと読書、そして多少のブログ執筆で2020年の1年間を過ごしました。
最近目を通している著作は、17〜19世紀の東アジアや東南アジアの経済に関わるような研究で、現在の日中を中心とした東(南)アジアの経済発展をどのように見たら良いのか、自らの視野を広げる読書をしています。自分が関心を持ち、かつ自らの直接の研究テーマでは無く、成果や審査結果を求められない研究書の読書が、これほど楽しいものとは思いませんでした。名古屋大学出版会等が出版している分厚い専門書が、幾つも我が家にたまってきました。
今年も、昨年に続き、できれば、庭仕事と読書、そして時々学会等の昔の仕事の臨時仕事、という1年を、できれば送りたいと思っています。自らの体調と相談してのことですが。
追:かつては、週のうち2日ほど必死の思いで断酒し、それ以外は毎日飲酒をし、寝酒も嗜んでいた私ですが、最近は、金・土・日の週3日と祭日に夕食時に食中酒を楽しむだけになっています。おいしい日本酒、ワイン、ビールを、好みで選び、ほろ酔いを週3日ほど楽しむことは、退院後にも復活し、今も続けています。これが生活のメリハリにもなっている、と勝手に思っています。
1 件のコメント:
大変に感動し、また励まされましたので、勝手ながらFBでの拙投稿に引用をさせて頂きました。
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